どーも。ぐーがーです。
今日はネタ雑記でも書いてみようかと思います。
それは今から6年ほど前、私がまだ大学3年生だったころ・・・
ごく一般的なゼミの中でその事件は急に訪れたのです。
学部の主席(女性)がゼミにいた
私は映像関係のゼミでドキュメンタリーの制作を行っていました。
そのゼミの中に「泥酔女性」となってしまう彼女はいました・・・・
彼女は学部の主席でありGPA(成績を表す指標。確かMAX4.0)が3.8~9ほどあったそうな・・・
当時(2011年ごろ)のプロ野球は統一球時代。
GPAがダルビッシュ、田中マーくん並(1.55程)と言われていた私からするとまさに
神のような存在でした。
しかし、神と崇められていても主席も人の子。
全てが完璧ではなく彼女にも弱点があったのです。
それは酒。
酒が弱いという訳ではないですが、泥酔すると人が変わってしまうのです。
今回は、そんな泥酔した主席とそれを助けた勇敢な男たちの物語です。
学祭、打ち上げ、徐々に泥酔し暴れる女性
その日は学祭。
私達のゼミも完成したドキュメンタリーの上映会を行うために参加しました。
その時、履いていたチノパンの又の部分が縫い目からちょっと破けていたのに気がついてしまいましたが、そんなことは些細なことだと思えるほど上映会は成功を収め、非常に充実した学祭となりました。
そして充実感の中打ち上げへ。
今までの苦労が報われた瞬間でもあったためとても素晴らしい会となりました。
あの瞬間までは。
例によって主席が泥酔してしまい、暴れ始めたのです。
主席が泥酔してしまうのはいつものことなのですが、会を増す毎にその暴れようがエスカレートしているようでした。
しかし、主席もいつも翌日には反省して「これからはお酒を控える」というのに、何故かいつもこうなってしまうんですね。
酒は非常に恐ろしい飲み物だと思いますよ。ええ。
主席は泥酔すると泣いたり、大声で喚いたりする極めて厄介な存在となっていました。
そうはいってもゼミの飲み会では既に風物詩程度になっていて、お店の迷惑にならないように注意しつつも笑ってその様子を眺めることが通例となっていました。
ただ、愚かにもその状態の彼女を誰かが連れて帰っていることを私は理解していなかったのです。
正確に言えば頭が理解しようとしなかったのかもしれないですね・・・
その日は場所の関係から、私と友人のジンジャー(が主席を送り届けることとなりました。
しかも、場所はとてつもない勢いで混むことで有名な埼京線。
その日も例によって埼京線はとてつもない勢いで混んでいて私とジンジャーには「泥酔した主席が暴れるのではないか」と緊張が走っていました。
そして、今日のその時が訪れるのだ。
泥酔し、暴れる女性から乗客を救った
埼京線の車内、静かに潰れていた主席が突如動き出します。
主席(泥酔)「吐く、吐く~~~」
その声は車内に響き渡り僕達だけでなく車内の人たちをも戦慄させました。
やばいと瞬時に察した私とジンジャーは咄嗟に目的外の駅で途中下車しました。
明らかに見世物状態で電車を降りる二人。(と倒れてる主席)
悲しいかな確実にこのブログよりも注目を集めていたのですが、全く嬉しくなくむしろ出来ることならば他人のふりをしたいくらいでした。(どうあがいても無理でしたが)
結果的に主席が吐くことはなかったのですが、あのまま最高に混雑している車内に居たらどんなことになっていたのか恐ろしくて想像したくもありません。
私たちは結果的に泥酔し、暴れる女性から乗客を救ったのです。
埼京線から降りる二人の姿とともにアルマゲドンのBGMが流れていてもおかしくはなかったでしょう。(分からない人は海猿とかでも良いぞ)
泥酔し、倒れる女性を搬送する傍ら、大事なものを失った
乗客達の中では物語はそこで終わりますが私たちはまだ現在進行形で主席とともにいます。
とにかく主席を家に届けるために倒れた主席を運び出すしかないのです。
幸い私たちは二人。
主席は女性。
二人ならなんとか運べるのではと思ったのですが、非力なメンバーであったこと、そして倒れた人間を運ぶことの難しさによりその作業は難航を極めました。
(ほぼ)意識のない人を運ぶのってめちゃめちゃ大変ですね。
何度目かのトライで女帝を持ち上げたその刹那
ズボン「ビリビリビリビリッ」
突如ズボンが破け始め、私のパンツが露わになってしまったのです。
その瞬間、私は自分のズボンが微妙に破けていたことを思い出しました。
SAWさながらの伏線回収となってしまいましたが私の心はスッキリするわけでもなくむしろ脱力してしまいました。
なんとかひと目につかない所に主席を運び出すことは出来ましたが、パンツが丸見えになりながら主席を運び出す僕は他の誰から見ても一番センチメンタルだったことでしょう。
泥酔女性の父親登場、唐突に訪れる修羅場
困り果てた私たち二人は最後の手段として主席のバッグの中を探らせてもらい、携帯電話を発見することに成功しました。
当時はまだ完全なスマホ時代ではありませんでした。
そのため通話まではパスワード無しで活用することが出来、主席の両親に助けを求める事ができたのです。
そして両親が現場に到着。
その刹那、「パァァン」という乾いた音が響き渡りました。
父親が主席にビンタしたのです。
後ほど聞いたが父親は非常に厳格な方で主席があのような姿になってしまったのを初めて見たということでした。
まあ確かに普段とのギャップはMAXなのでその驚きと落胆は果てしないものだったのでしょう。
その頃の私はというとパンツが丸見えになったことと深夜のテンションで興奮状態になっており、主席の父親に対し
「僕、ズボン破けちゃったんですよ。僕、ズボン破けちゃったんですよ。」
と話しかけ父親から
「お、おう」
というテンプレートな回答を得ていました。
厳格な父親のその後の処理はとても完璧で私達はこれで帰れと言われお金を多少渡され、タクシーで帰宅をしました。
これで一連の話は終わるのですが、この話にはまだ後日談があるのです。
泥酔女性からお礼に財宝を手に入れた
大学で主席と再会した際、主席は当時のことを全く何も覚えていませんでした。
どういうことがあったのか、説明すると主席の顔は泥酔していたとき以上に青ざめていました。
そして主席は謝罪と同時にお礼として、私にある提案を持ちかけてきました。
それは参考書として主席が今まで築いてきた+今後築き上げていく授業ノートを渡しに提供するというものでした。
それは学部生からすればひとつなぎの秘宝「ワンピース」に匹敵するお宝です。
私は主席を助けズボンが破けたことと引き換えに「ワンピース」を得ることが出来たようなものです。
その後、私の成績がステロイドを使ったかのように急激に上昇したのは言うまでも無いでしょう。
泥酔女性のようになるな!お酒は節度を守って適度に飲もう!
既に成人の方もまだお酒を飲んだことのない未成年の方も、本当にお酒は適度に飲んでいきましょう。(未成年は今後的な意味です。)
お酒をみんなで楽しむツールとして活用しましょう。
飲みすぎて気持ち悪くなったら楽しくないし、泥酔すると自分はわからないかもしれないですが、周りの人は大変な思いをします。
もしも、誰かに迷惑をかけてしまった時は覚えてなかったとしても何かやらかしてる可能性があるので、そのときの状況をちゃんと聞いて然るべきフォローをしましょう。
お酒は楽しく飲もうな!
終わり